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水彩画を学ぶ

水彩画の勉強を始めました。4月から水彩画講座(北老人福祉センターの教養講座)を受講していますので、
当分はここで習う課題作を取り上げていきたいと思いますが、果たして発表できる作品が描けるかのかどうか?
 まったくの初心者なので、恥さらしになるだけかもしれません。そのときは下手の見本として笑ってください。 





「麻生緑地」 いろいろな木々
 水彩画講座を受講して間もなく、北老人福祉センターの教室から何気なく窓の外を眺めたら、いろいろな木々が彩り鮮やかに若葉を競っていた。こんな身近にいい景色!とスマホで撮った。しかし、写真にして見ると樹種が多すぎ、習い始めの私にはとても描き分けられそうになかった。あれから半年、現状の力試しとして描いてみた。広葉樹は多少要領を得たように思うが、針葉樹は描き方に迷い、うまく表現できなかった。白樺の幹、花はマスキングした。(2024/10/5)

   



レッスン「木と水」 コツや裏ワザを超えるもの
 木と水は風景画に必ず出てくるのに、どちらも描くのが難しい。手っとり早く上達する方法はないものか、野村重存入門書によるレッスン、『風景を描くコツと裏ワザ』から2つの画面を模写してみた。
 お手本は著作権があるから掲載できないが、A「ヨーロッパの水郷の村か、さまざまな樹種が描き分けられ、静かな水面の映り込みが美しい」⇒これは少し近づくことができたように思う。B「景勝“奥入瀬”、深い森の中を水は激しく流れ、せせらぎの音が聞こえそう」⇒これは目が眩みそうだった。精緻な描写力による透明な空気や匂いを感じ、とても手が届かないことを思い知った。(2024/9/15)
   



「札幌大通り公園」 鳥の目になって
 NHK天気予報(北海道)の背景映像は、遠近法の基本みたいなハの字形の構図。絵にしたらかなり眺望のきく奥行き感を出せる、と見るたび思っていて……ついに手を出した。
 色彩の遠近感は「遠くは薄く、近くは濃く」という。この原則を忘れぬよう塗っていったが、いろいろなビルが林立してややこしく、チマチマやっていたら日によって色合いがに違ったりした。それでも鳥の目になって下界を見おろす気分は爽快で、出来はともかく楽しんで描けた。(2024/9/6)
 



レッスン「山と川」 模写してみて気づくこと
 野村重存『はじめての水彩画』のレッスン、お手本の模写を順に続けている。本の絵は著作権があるので、ここに並べて見ることはできないが……。
「山」は、見晴らしのいい眺望を見事なまでの遠近感で描き出していて感嘆した。真似しただけでそれらしく見えるのは構図の妙というしかない。「川」は先生描く「奥入瀬」の傑作に比べたら、初心者向け習作用に思える。それでも水を描く(あるいは描かない=白地を残す)ことのなんと難しいことか、頑張っても私にはこの程度だが、お手本は川底まで透けて見えるようで、まるで違うのだ。(2024/8/18)

   



「利尻富士」 灌木は点描式で
 先月、北海道新聞に掲載された美しい利尻山。若い頃、利尻・礼文の島を2度訪れているので懐かしい。最北端の名山は森林限界がどこよりも低く、灌木ばかり密生する景観だから、点描式で描けばなんとかいけそうに思えた。ネット画像も見て色合いを参考にしたが、どうも微妙な緑色の諸相が作れない。これも違うあれも違うと塗り重ね、いつか重たい色調になっていた。さらりと明快に描きたいのだが、CM“サ〜ラリとした梅酒”のようにはなかなか……。(2024/8/10)

   



「樹陰散策」 静かな森のはずが……
 不得意な木の描き方はお手本を何枚も模写したので、その手法を実際の風景や写真に応用できるかどうか試してみることに。恰好の構図をWebの画像検索で見つけ、ありがたく拝借させていただいた。
 樹陰の静かな佇まいは私の絵筆の動きにつれ、なにやら大騒ぎを始めて、いつの間にか妖怪が現われそうな森に変容してきた。犬を連れて散策する人が繁茂する木々に押しつぶされそうだ。これでは“阿修羅の森”とでも改題すべきか……。いったい何がダメだったのか、自分にもわからない。(2024/8/3)

 
 



「中島公園」 アジサイ拡大の効果は?
 野外スケッチの2回目は中島公園。絵になるいい写真を撮ろうと参加したが、木々があまりに繁茂しすぎて1コマに収まらない感じ。柳なんか伸びすぎて先が水面に沈んでいる。園内を一回りしてスマホをセレクトしたがどれも気に入らない。
 思いついたのが、縦長に構成し直し、奥行きのある構図にすることだった。水面の映り込みが難しいのにボートに乗る人を入れ、きれいに咲いたアジサイはデフォルメして遠近感を強調……結果、構図はいいはずなのに、どうも描く力が伴わなかったようだ。(2024/7/28)

   



「旬の野菜」 青果店で買って来て
 当番が朝、青果店で買ってきた旬の物がテーブルに並んだ。静物画は対象が限られるから描きやすいが、今回は複数の食材がテンコ盛り、それぞれを描き分けなければならない。講師も課題をしだいに難しくしてくる。でも、このところ空と雲・樹木・水辺など、描けない尽くしの風景に身構える日が続いたので、今日はなんだか気持ちが軽く、楽しんで描けた。それにしても野菜の高騰は庶民の嘆き、費用は大丈夫?(2024/7/19)

   



レッスン「広葉樹・針葉樹」の描き分け
 講座の受講と入門書のレッスンとネットの動画、このところ学習は3本立て。もちろん月3回の講座がメインだが、課題は風景が多いし野外スケッチもあり、毎回の悩みは「木」の描写。なので、『はじめての水彩画』レッスンも順をとばして「木」のページを先に学ぶことに。
 広葉樹は“もこもこ”した感じをとらえ、丸みのある形状に明暗をつけよ、針葉樹は“バサバサ”した感じをとらえ、筆を払うようなタッチで描け……教えのとおり模写してみた。いずれも雑過ぎてお手本とは似て非なるものの、描き方の要領はつかめた気がする。(2024/7/12)

   



「木」の描き方を動画で学ぶ
 動画で学べる水彩画講座を見つけた、下絵工房カルトーネ。写真・デッサン・水彩画の3点セットで提供される、初心者には至れり尽くせりの教材だ。
 いま、木が描けない壁にぶつかっているので、数多い題材の中から、一本立ちの木は「春の草原」を、群生する木は「上高地と眼鏡橋」をダウンロード、お手本を横に置き、動画の講師の手元を見、助言を聴きながら練習。各3〜5枚描いて、まだぎこちないが葉の繁りを光と影の塊として捉えるコツを知った。手と声しか知らない講師に感謝(2024/7/5)

   



「札幌農学校第2農場」 明治開拓期の重要文化財
 野外スケッチでせっかく重要文化財を見学する機会を得たのだから、と札幌農学校第2農場で一番大きな建物「収穫室〜穀物庫」を描く。歴史を物語るような大木に囲まれているが、私には樹種別に描き分けることなど無理なので、ほとんど筆任せて色を塗りたくった。建物をチマチマ描くのは楽しめたものの、A4の画用紙では小さすぎて細部までは小筆でも描けなかった。偶然に写った老夫婦らしい姿はありがたく入れさせてもらい、ちょっぴりほのぼの。(2024/6/28))

   



「木立と池」 初の野外スケッチ
 初めての野外スケッチは、北海道大学の隣にある「札幌農学校第2農場(重要文化財)」。木々に囲まれた広い敷地に明治開拓期の家畜飼養施設が建ち並ぶ。赤い屋根の木造建築は古色蒼然たる風格があるが、受講生の私の課題は樹木が第一目標、しかし景色に目移りして落ち着かず、ラフスケッチしただけ。けっきょく、帰ってからスマホで撮った写真をじっくり吟味して描くことになった。木が描けないところに池まで写してしまい、水面をどう描いたらいいか見当もつかなかったが、やっとここまで。(2024/6/21)

   



「上り坂/下り坂」 構図と遠近法
 レッスン続行、今回は坂道の描き方。上りも下りも「ハ」の字の構図だから、道路両側の塀や柵の形状で真逆の方向を表現する。肝心なのは描き手の目線がどこにあるかを確定すること。広報の仕事をしていた頃、カメラマンを兼ねていたから、現場では写すべきアングルを逸早く見つけ、立ち位置を占めたものだ。絵の遠近法として見ても誤ることはないだろう。……だが、ああ、またもや木が描けない。お手本を模写しているだけなのに、葉の繁りがごちゃごちゃになり修正を繰り返す。(2024/6/15)

   



「建物/町並みと森」 入門書のレッスン
 TVプレバトを見て以来、畏敬する野村重存先生の『今日から描けるはじめての水彩画』は、バイブルともいうべき入門書。私はとても“今日から描ける”レベルにないが、棒ほど願って針ほど叶う−でもいいと思って、レッスンを始めた。
 最初は建物の描き方、これは直線による明確な構図なので比較的らくにできた。2番目は町並み、細かい作業は好きなので、これも面白く描けた。ところが前景の森に到って目茶苦茶になった。木の繁りを塗り重ねているうちに見るも無残に汚くなってしまったのだ。水を含んだ筆でこすって修正を試みたがダメ、ついに木彫に使っていた下地剤のジェッソ(ガッシュのような効果あり)で描きすぎた部分を白く隠蔽し、水彩を塗り直してゴマカシた。(2024/6/8)

   



「トマトとブドウ」 混色と単色の違い
 静物画は描く対象が限定されるから、初心者にとっては描きやすい題材だ、と、描く前は思っていた。
 トマトは赤でも橙でもない、2色の混ぜ加減に工夫が要る。試し塗りしてから描いてみたが、なかなかそれらしい色合いにならなくて、何度か重ね塗りしたので濁ってしまい、美味そうには見えない。ブドウはブルー1色で描く。濃淡の加減だけだったので意外に容易にできた。粉を吹くような感じまでは出せなかったけど、こっちは少し美味そうに見えるのでは?(2024/5/23)

   



「猫」 塗りの下手さが野良らしさに
 猫が課題になったので喜んで描いた。これまで木彫で猫は30体以上彫ってきたから得意のはず。ところが立体に着色するのと、画用紙に立体のような奥行きを持たせて描くのとでは大違いだった。木彫は影をつける必要がないが、絵は光の方向を意識して描かなくてはならない。どうもタビー模様を描くのに集中して、影よりも濃くなってしまったようだ。でも、塗りの下手さが野良らしい薄汚さに見えるかも……。(2024/5/10)

   



お手本の模写、思いっきりラフに
 思いがけないサプライズがあった。講師が描いた水彩画を抽選で受講者全員にプレゼントするという。私が引き当てたのは炭住の絵、額縁に入っている。往時を偲ぶ描写力に感心していたら、それを模写せよとのこと。
 ラフな筆致を真似ていると、「もっと思いっきり」「リラックスして大胆に」と指導され、ペン先を跳ねたり転がしたり、多少ひん曲がっても汚い色になっても廃屋だからかまわないと思って、筆勢にまかせた。すると講師は私の絵を取り上げ、みんなの前に掲げて何か言った。このごろ耳が遠くなってよく聞こえなかったが、どうもハナマルらしい。だが、私のめざす水彩画は整然としたきれいな風景だ。こんな乱雑な描き方がホメられるなんて……。(2024/4/19)

   



「内浦湾と駒ヶ岳」 描くたびに形も色も違うものに
 YouTubeで水彩画のコツを教えてくれる動画をいくつか見た。みなデッサンは単純な線しか描いていない。着色する筆の見当をつける最少の目印だけのようだ。いきなり絵筆で描き始める人も多い。
 題材は「内浦湾と駒ヶ岳」、まずは山を線描きして塗ってみたが、稜線をなぞりながら残雪の白地を抜くのは難しい。描くたびに形も色も違うものになってしまう。面倒になって、デッサンなしで青い遠景の山と海を5〜6枚描き、うち一番よさそうなものを選んで中景の山、近景の草花を描いた。空は『はじめての水彩画』という本で知った、水を塗っておき“たらし込み”とかいう手法で描いた。ああ、思うようにいかない、楽しめる時がくるのだろうか?(2024/4/12)

   



初めての水彩画、これじゃあ ただのイラスト?
 水彩画講座(北老人福祉センター教養講座)が始まった。講師は浅野俊紀先生。道内各地を回って撮り溜めた写真から、数コマをカラーコピーして配り、好きな場面を描けとの指示。気候がよくなったら野外スケッチもやるとか。
 私が最初に選んだのは下の写真、末広がりの道路なので奥行き感が出せそう、と思ったのだが、大木の枝が複雑にからみ合って描けそうにない。初回は若葉の繁る木を描きたかったので、構図だけいただき季節を夏に塗りかえた。だが水加減も色加減もわからず、イラストに色を塗ったような、水彩画といえそうもないものになってしまった。TVの“プレバト”なら凡人か才能なしというところか。(2024/4/5)