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水彩画を学ぶ2
サークルに参加して
| 水彩画サークル “彩友会” を発足しました。北老人福祉センターの講座同期生が自主的に活動を始めることにしたのです。わずか1年間の受講経験だけではまだまだ一人立ちできませんが、仲間同士で “つかまり立ち”ならできるように、互いに研鑚し、かつ楽しんでいきたいと思います。2025/4 |
●北老センター文化祭 彩友会 展示コーナー
アートの秋、北老人福祉センターでは文化祭展示会(11月4〜5日)が開かれ、各種講座やサークル活動の作品が所狭しと並んだ。今回は、わが“彩友会”の名を冠したコーナーが設けられ、私も仲間とともに「積丹ブルー」を出品した。水彩画講座を受講してから2年目、みんな集まると描けない悩みを嘆き合うが、できあがった絵はどれも楽しさが溢れているようだ。2025/11/4
●「知床横断道路」 手に余る絶景ルート
知床半島を横断し、宇登呂−知床峠−羅臼を結ぶ27kmの国道334号線は、世界自然遺産の絶景を走るドライブ・ルート。遠くに国後島あり、根室海峡を挟んで羅臼岳あり、峠周辺は風雪に晒されたハイマツやダケカンバ、エゾマツの群生林ありで、私には手に余る大パノラマ。描き直すこと4枚目、まだ納得がいかない。描いたと言いきれる日がくるのだろうか。2025/10/21
●「前田森林公園」 遠近感と空気感
手稲山をバックに運河とポプラ並木がシンメトリーに配置された雄大な景観。観光写真ではまるで設計図のような構図がほとんどだが、会員のKさんが撮ってくれた1枚は、やや右寄りのアングルなので、木々の形や水面に微妙な変化があって面白味が出せそう、と張り切って筆をとった。結果、ポプラはどうやらそれらしく描けたと思うが、水面の光の揺らぎが難しい。遠近感は出せたが、初秋の空気感まではまだまだ……。2025/10/10
●「手宮小学校坂下の曲がり角」 昭和の故郷回顧
私の脳裏にある最も古い風景は小樽である。手宮小学校の坂を下りると仕舞屋風の家があって、ここから右に曲ると梅ヶ枝町の自宅に到るのだった。その後、道北の士別に引っ越したが、成人したのち生まれ故郷を再訪、記憶に残る場所を撮って回った、昭和43年の写真。「ふるさとへ廻る六部は気の弱り」とか、老いた私もそんな心境か、セピア色の思い出に彩色してみた。2025/9/22
●「冬の摩周湖」 グリザイユの練習を兼ねて
水彩画の手順は、デッサンのあと色を着けながら影も描いていく。グリザイユ画法は、水墨画のように単色で陰影を先に描き、そのあと各部分の固有色を塗る方法だ。立体感を出しやすく、配色が容易になるという。
冬の摩周湖の風景は青一色の濃淡で描けるようなので、グリザイユの練習になると思い試みた。どうも陰の部分を描きすぎ、雪山の残すべき下地が不足して白色を補わざるを得なかった。樹氷をまとうダケカンバもなにやら白珊瑚に似てきて、狙いが外れてしまった。人工知能のCopilotに問うと、意外にも「摩周湖の静けさと広がりがとても美しく表現されている〜ダケカンバは幻想的」と評した。ほんとに信じていいのかね。2025/9/10
●「創成川公園」都会の中の癒し
札幌のど真ん中を流れる創成川は公園化され、人工物と自然の調和がいい景色だ。遊歩道沿いの石垣や橋、コンクリートの階段、渡り石、鉄柵をメインに、水辺に憩う人、通行人、周囲の街並みなど描くべきもの多くて散漫になったが、都会ならではの一景。酷暑なれど涼しく見えないかな。2025/8/18
●「夏の猫」 朝と昼
北海道は涼しいと夏は観光客が増えるようだ。でも、地元に住む者たちは暑くてかなわんことに変わりはない。太陽の恵みのMAXと思いたいが、つい「暑いね」と言ってしまう。言って涼しくなるわけではないのに……。猫はニャンとも言わないようだが、娘のところの“ゆず”君、やはり体が言ってるね。2025/8/1
●「積丹蒼海」入道雲とエゾカンゾウ
積丹 ブルーと称えられる紺碧の海、いつもは慎重に薄塗りを重ねる性分だが、最初から濃い色を一気に塗った。遠い空には入道雲、近い緑地にはエゾカンゾウ(かな?)を添えた。夏の海はいいなあ! われながら爽快な気分で描き上げたので、題名を四字熟語風にしゃれてみた。2025/7/20
●「朱鞠内湖」 森の諸相をどう描く…
幌加内町の雨竜川上流にある朱鞠内湖。若い頃、湖畔でキャンプした思い出がある。当時は東洋一の人造湖といわれ、現在でも湛水面積は日本最大とか。だが、この絵で描くべきは水面よりも群生する木々が主になった。森の諸相をどう描くか、ランダムな自然の形がうまくつかめず、描き直すこと3回目。こんなところが自分の限界か。2025/7/8
●「緑陰の憩い」 風景の中の人々
先日の野外スケッチの1コマ。風景画における人物の扱いは、点景というか添え物なのだろうが、人が居るだけで何となくほっくりするのは確か。木陰に憩う2つのグループが遠近感を表わす構図にもなり、みんな自由気ままな恰好で楽しそうな雰囲気だ。こんなに大勢を描くのは初めて、でも描くのが面白かった。2025/6/25
●「初夏の公園」 木々と川の形で遠近感
会活動として初めての野外スケッチは北大構内。絶好のアウトドア日和で、写生する人もちらほら見かけたが、私はまだ風景を前にして落ち着いて描くことができない。歩き回って写真を撮り、帰宅して描く。選んだのは、大小の木々と曲りくねった川の形で遠近感のある構図、初夏の眩しい光景が描けたろうか。2025/6/18
●「小路の曲がり角」 住宅地の昼下がり
これは昨年受講中に出された題材の一つ。浅野講師が旅行の途次、横道に逸れたら瀟洒な住宅地が現われ、思わずシャッターを切ったと言っていた。晴れた日の穏やかな昼下がり、なんかほっくりする光景だ。描き終えて思いついても遅いが、曲がり角の辺りから歩いてくる人か、自転車に乗ってくる人が居たら、もっと雰囲気が出たのでないかと……。2025/5/15
●「岩尾内ダム」 コンクリートの質感と重量感
湖水と周辺森林の美しい士別市朝日町の岩尾内ダム。この巨大な堤体に、昔、異状降雨による水害や干天続きの渇水被害に悩まされた地域住民の、どれほどの願いが込められているか、いまや知る人は少ないだろう。そして湖底の村となった人たちの悲しみも……。往時に思いを馳せながら、コンクリートの質感と重量感を表現すべく、グレーを混色し濃度も変えて、平筆を縦に塗ったり横に塗ったり工夫してみた。2025/5/1
●「士別綿羊牧場」 羊と雲の丘
私が人生のほとんどを過ごした士別の観光地・サフォークランド“羊と雲の丘”。頂上には羊肉のレストランと羊毛グッズの店がある。風渡る緑の丘でのんびり草を食む綿羊の群れ……数枚の写真をミックスして下絵を描いたせいか、構図が何となく寄せ集めの感じになった。牧歌的風景をめざしたのにどうもメルヘンチックに見えるのはなぜだろう? 2025/4/20
●「おすわり猫」 輪廓を背景色で
アメリカンショートヘア お座りの図。サークル活動の初回、私は猫を描くことに始まった。身体の大部分が白毛なので紙の白地に境目が見えない。で、輪廓を背景色で描こうとしたがきれいに仕上がらなかった。ラフに塗りたくって、それでいて何となく決まっているカッコいい収め方をするには、色加減も筆使いも微妙なようだ。まあ、失敗も勉強と思うことに……。2025/4/14